CELLULAR DATA SYSTEM

お問合せ・サポート
Volume×Velocity×Variety=CDS

Prospect Interview「未来をつくるしごと」
カテゴリー:特集2017.04.26

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「未来をつくるしごと」第4回
ロボットで未来をつくる~ロボットスタート株式会社
代表取締役社長 中橋義博の挑戦

prospectinterview_img05.jpg

ロボットスタート株式会社
代表取締役社長

中橋義博

(なかはし よしひろ/Yoshihiro Nakahashi)

PROFILE
1970年生まれ。中央大学法学部法律学科卒。大学時代、月刊ASCII編集部でテク ニカルライターとして働く。大学卒業後、国内生命保険会社本社において約6年間、保険支払業務システムの企画を担当。その後、ヤフー株式会社で約3年間、 PCの検索サービス、モバイルディレクトリ検索サービスの立ち上げに携わる。
同 社退社後、オーバーチュア株式会社にてサービス立ち上げ前から1年半、サーチ リスティングのエディトリアル、コンテントマッチ業務を担当する。2004年に世 界初のモバイルリスティングを開始したサーチテリア株式会社を創業、同社代表 取締役社長に就任。2011年にサーチテリア株式会社をGMOアドパートナーズ株式 会社へ売却。GMOサーチテリア株式会社代表取締役社長、GMOモバイル株式会社取 締役を歴任。2014年ロボットスタート株式会社を設立し、現在同社代表取締役社 長。著書にダイヤモンド社「モバイルSEM―ケータイ・ビジネスの最先端マーケ ティング手法」がある。

テクノロジーは急速に進化を続け、やがて技術的特異点を迎えると言われている。待ち受ける超高度テクノロジー社会は必ずしも肯定的に語られているわけではない。いまある人間の多くの仕事がテクノロジーによって代替えされ、人間が仕事を失うような悲観論も少なからず存在する。これからわれわれに求められるのは、いまでは想像できないほど進化して行くテクノロジーをどのように活用すべきかという知恵の力だ。
テクノロジーの力で、未来を切りひらく。そんなチャレンジをしているキーマンを追い、未来の可能性を見つめようというのがこの「未来をつくるしごと」のコンセプト。
第4回目は、「ロボットで未来をつくるしごと」にチャレンジする、ロボットスタート株式会社 代表取締役社長 中橋義博氏をフィーチャーする。

(インタビュー&著:小川 和也)

小川:まずはロボットスタートの理念と取り組み内容についてお聞かせいただけますか。

中橋:ロボットの普及をさせたい、特に日本のロボットを世界へ普及させいたと考えています。一家に一台、オフィスに一台と。アニメの影響もあると思いますが、鉄腕アトムやドラえもんを筆頭に、親しみを持てるロボットをイメージしやすいのが日本です。1メーカーが頑張ってロボットを作っても、普及させることは難しいのです。例えばiPadという製品があったとしても、それだけでは普及しません。アプリケーションを様々なプレイヤーが作り、それらがiPadの中に入っているから便利なのです。優れたアプリケーションがないハードウェアは欲しくなりません。それはロボットも同様で、だからこそロボットアプリケーションを作る人を増やすことから始めようと。

小川:ハードとソフトウェアが一体で成長してこそですね。スマートフォンのように、ロボットのアプリケーションを作りたい人がたくさん増える必要があります。

中橋:そのためには、「どうやって稼げるか」ということも大事です。開発費の獲得(サービス提供収入)、もしくは無料で提供して何らかの収益を得る、大きくこの2つです。弊社では、後者を収益源に出来るようにロボット広告というビジネスモデルを考案し、デジタル系広告代理店とアプリケーションデベロッパーの多くをネットワーク化しています。

小川:スマートフォンのアプリケーションにおいても、無料のものは機能課金をするか、広告です。ロボット(アプリケーション)がユーザー情報について適切な分析をできれば、それに応じて適切な広告を出せるという着眼点ですね。

中橋:「(ユーザーが)ゴルフの話をよくしているな」とロボットが判断すれば、ゴルフの広告を出すようなイメージです。

小川:「ロボスタ」というロボット情報メディアも運営されています。新しい産業の勃興期にはまずは情報が足りず、ニーズも高い。いまこそロボット情報に特化したメディアが必要ですね。情報を出す場所に、良い情報が集まってきますし。

中橋:その通りで、多くの方に読んでいただけるようになり、編集スタッフもどんどん増えています。これもロボットを普及するためのフックです。
そもそも日本にはたくさんロボットがあり、関連プレイヤーも多数存在します。それを1箇所にまとめようと考え、「カオスマップ」というものも作りました。

小川:ロボット業界の細分化は一気に進んでいます。

中橋:技術分野だけでも相当細分化が進んでいます。音声分析、感情分析等々...。我々はコミュニケーションロボットの領域ですが、産業用ロボットまで含めると無数にあります。それをアッセンブルして1台のロボットを開発するわけですが、売れるロボットはどういうものか、まだ試行錯誤です。その中で、弊社でもロボットに関するコンサルティング業務が増えています。

小川:本当に欲しくて必要な家庭用ロボットというものを模索している最中ですね。

中橋:例えば、英会話ロボットというものが開発されています。英会話の学校だと下手な英語を使うのは恥ずかしい、通うのも大変だと思う人も多い中で、家庭で英会話の勉強相手になるロボットがいると便利です。何しろ恥ずかしくありません(笑)。それと、お店で接客するような商用ロボットの開発も進んでいます。

小川:社会生活にあるコミュニケーションにロボットが介在する余地は多分にあります。接客の場合などは、人間によるものとロボットによるものが二極化して、人間によるものはもっと付加価値が高いものに昇華する必要が増すでしょう。

中橋:ロボットが人間の仕事を奪うというより、分担です。

小川:海外と比較して、日本のコミュニケーションロボット産業の特徴はありますか。

中橋:コミュニケーション領域では日本が圧倒的に活発なのです、実は。

小川:この領域では、日本の強みが生かせるということのあらわれかもしれませんね。

中橋:可愛らしい形をしていて、目も大きい。これこそアニメの影響、日本の文化というか。人型のコミュニケーションロボットにはこのセンスが生かせるはずです。

prospectinterview_img05_2.jpg